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2026年08月04日

防災用品チェック

地震の防災対策で押さえたいポイント|家庭で今すぐできる備えを解説

2026年7月28日16時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、熊本県宇城市と氷川町で最大震度7が観測されました。
気象庁は、この地震とその後に続いた一連の地震活動を「令和8年熊本地震」と命名しています。

大きな揺れや相次ぐ地震の報道を見て、自宅の防災対策を改めて見直したいと感じた方も多いのではないでしょうか。

地震への備えというと、水や非常食、防災リュックを思い浮かべるかもしれません。
しかし、家族の命を守るためには、防災グッズをそろえるだけでなく、家具や家電の転倒防止、避難経路の確保、地震発生時の行動、家族との連絡方法まで決めておく必要があります。

自宅に大きな被害がなければ、避難所へ移動せず、在宅避難を続ける場合もあります。
そのため、停電や断水、物流の停止を想定した備蓄も欠かせません。

一方、建物の倒壊や火災、津波、土砂災害などの危険が迫っているときは、自宅にとどまらず、安全な場所へ移動する判断が求められます。

本記事では、地震が起きたときに身を守るための基本行動をはじめ、家庭内の安全対策、必要な備蓄や防災グッズ、避難方法まで幅広く解説します。
地震の防災対策で押さえたいポイントを確認し、家庭でできることから準備を始めましょう。

 

地震が起きたときに身を守るための基本行動

地震は、家族全員が自宅にいるときに起こるとは限りません。
就寝中や調理中、通勤・通学中、買い物をしている最中などの
さまざまな場面で強い揺れに見舞われることがあります。

緊急地震速報を見聞きしたときや、突然揺れを感じたときは、避難場所へ急ぐよりも
その場で身の安全を確保することが優先です。

慌てて移動すると、転倒した家具や割れたガラス、落下物などによって
かえってけがをするおそれがあります。
家庭内、屋外、移動中のいずれであっても、姿勢を低くして頭や首を守り、揺れが収まるまで
無理に動かないことが基本です。

気象庁も、緊急地震速報を見聞きしたときや地震の揺れを感じたときは
周囲の状況に応じて慌てずに身の安全を確保するよう、案内しています。

 

揺れている間は自分の身を守る

 

自宅で揺れを感じたら、丈夫な机やテーブルが近くにある場合は
その下へ入り、脚をしっかり持って姿勢を低くします。
机がない場所では、座布団やクッション、かばんなどで頭を守り
家具や家電、窓ガラスから離れてください。

物が「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」場所を選び、揺れが弱まるのを待ちます。

大きな揺れの最中に、火を消すためキッチンへ移動したり
別の部屋にいる家族を探しに行ったりする行動は危険です。
熱湯や調理器具が落ちるほか、廊下へ家具が倒れ、移動できなくなることも考えられます。
まず自分の安全を確保し、火元や家族の状況は揺れが収まってから確認しましょう。

就寝中に地震が起きた場合は、布団や枕で頭を覆い、家具や照明器具から身を守ります。
暗い室内では、割れたガラスや食器の破片が見えにくいため、慌てて裸足で歩かないことも大切です。

浴室では、鏡や窓ガラスから離れ、手桶や洗面器などで頭を守ります。
トイレにいる場合は、可能であればドアを開け、出口を確保したうえで揺れが収まるのを待ってください。

地震が起きると、すぐに屋外へ逃げなければならないと感じるかもしれません。
しかし、建物の外には、屋根瓦、窓ガラス、看板、外壁などが落下する危険があります。

火災や倒壊の危険が差し迫っていない限り、揺れている最中に慌てて飛び出さないようにしましょう。

 

揺れが収まったら家族と室内の状況を確認する

 

揺れが収まった後は、周囲を見渡し、家族のけがや室内の被害を確認します。

床にはガラスや陶器が散乱している場合があるため、移動するときは
靴や底の厚いスリッパを履いてください。
余震で家具がさらに倒れることもあるため、傾いた棚や落下しかけている
照明器具には近づかないようにします。

安全に移動できる場合は、玄関や窓を開けて出口を確保します。
強い揺れによって建物がゆがむと、ドアや窓が開かなくなることがあるためです。

キッチンでは、コンロや暖房器具などの火元を確認します。
小さな出火で、安全に消火できる範囲であれば初期消火を行いますが、火が
大きくなっている場合や煙が充満している場合は、消火にこだわらず避難を優先します。

避難する際には、可能であればブレーカーを切り、ガスの元栓を閉めます。
ただし、煙や火が迫っているときに、ブレーカーや元栓を操作するため室内へ戻ってはいけません。

沿岸部や川沿いで大きな揺れを感じた場合や、津波警報・注意報が発表された場合は
海や川の様子を確認しに行かず、高台や津波避難ビルなどへ向かいます。
一度避難した後は、警報や注意報が解除されるまで安全な場所にとどまりましょう。

情報は、テレビやラジオ、気象庁、自治体など、発信元が明確な媒体から集めます。
SNSでは過去の災害画像や未確認情報が拡散されることもあるため、内容だけでなく
発信日時や情報源も確認してください。

 

屋外や商業施設では落下物から離れる

 

屋外で地震が起きたときは、建物の窓ガラス、看板、屋根瓦、自動販売機、ブロック塀などから離れます。
かばんや上着などで頭を守りながら、周囲を確認して安全な場所へ移動してください。

古い塀や門柱は、見た目に異常がなくても、余震によって倒れることがあります。
狭い道路や建物のすぐそばを避け、できるだけ開けた場所を選びましょう。

商業施設や地下街では、出口へ人が集中すると転倒や混乱が起こりやすくなります。
一斉に非常口へ走らず、係員や館内放送の指示に従ってください。

陳列棚やガラスケースの近くにいる場合は、商品の落下やガラスの破損に備えて距離を取ります。
天井から照明や案内板が落ちることも考えられるため、頭上にも注意が必要です。

エレベーターに乗っているときに揺れを感じた場合は、すべての行き先階のボタンを押し
最初に停止した階で降ります。

閉じ込められた場合は、無理に扉をこじ開けず、非常ボタンや
インターホンを使って外部へ連絡してください。
地震後は設備に異常が生じていることもあるため、避難する際は階段を利用することを推奨します。

 

車や公共交通機関では急な移動を避ける

 

車の運転中に強い揺れを感じたら、急ブレーキや急ハンドルを避け
ハザードランプを点灯して周囲へ注意を促します。
道路の左側へゆっくり寄せ、安全な場所に停車した後、ラジオやスマートフォンで
情報を確認してください。

橋の上、トンネル内、崖の近くなどでは、落下物や土砂崩れの危険も考えられます。
警察や道路管理者から指示が出ている場合は、その内容に従います。

車を置いて避難するときは、緊急車両や救助活動の妨げにならないようにすることも重要です。
地域や道路状況によって対応が異なるため、自治体や警察の情報を確認してください。

電車やバスでは、急停車に備えて、つり革や手すりにつかまり、姿勢を低くします。
車内や駅から勝手に外へ出ると、線路や周辺設備による危険があるため、乗務員や駅員の案内を待ちましょう。

地震発生直後に最優先すべきなのは、今いる場所で自分の身を守ることです。
揺れが収まった後に、家族、室内、火元、出口、災害情報の順で確認すれば
慌てた移動によるけがや判断の遅れを減らせます。

地震発生

地震に備えて家庭内で進めたい防災対策のポイント

 

地震によるけがは、建物の倒壊だけで起こるものではありません。
家具の転倒、テレビや電子レンジの移動、棚から飛び出した食器、割れた窓ガラスなど
普段過ごしている室内にも多くの危険があります。

大きな揺れによって玄関や廊下がふさがれると、火災などが発生しても、すぐに避難できません。

家庭で行う地震の防災対策では、室内でけがをしない環境を整えるとともに
家の外へ移動できる経路を残しておくことが重要です。

消防庁によると、強い揺れでは家具が転倒するだけでなく、収納物が室内に散乱したり

倒れた家具が逃げ道をふさいだりすることがあります。
固定器具の設置だけでなく、家具の向きや収納方法まで見直しましょう。

 

家具や家電の転倒・移動を防ぐ

 

背の高い本棚、食器棚、タンスなどは、L字金具や専用の固定器具を使い、壁や柱へ固定します。
突っ張り棒を使用する場合は家具の奥側へ取り付け、床側に滑り止めを組み合わせると
安定しやすくなります。

ただし、壁のどこに金具を取り付けても、十分な強度を得られるわけではありません。

消防庁では、壁の中にある桟など、強度を確保できる部分へ固定する方法を紹介しています。
壁や天井の材質、家具の形状を確認し、適した器具を選んでください。

賃貸住宅などで壁への固定が難しい場合は、管理会社や所有者へ相談したうえで
突っ張り器具、粘着マット、ストッパー式器具などを組み合わせます。

固定が十分にできない家具は、倒れる方向にベッドやソファ、子どもの遊び場を置かないようにします。
家具の高さと、転倒した場合に届く範囲を確認し、家族が長く過ごす場所から離してください。

テレビは台の上に置いているだけでは、強い揺れで転倒したり、飛び出したりすることがあります。
固定ベルトや粘着マットを利用し、テレビ台と一体になるようにします。
テレビ台そのものが動かないようにする対策も必要です。

電子レンジや炊飯器などの調理家電も、棚から落下するおそれがあります。
重い家電を高い位置へ置かず、耐震ベルトや滑り止めで固定しましょう。

棚の上に置いた段ボール箱、季節家電、スーツケースなども見直してください。
比較的軽く見える物でも、高い場所から落ちればけがにつながります。

重い物や硬い物は収納の下段へ移し、家具の上に物を積み重ねないことが基本的な対策です。

 

寝室は家具の配置から見直す

 

就寝中は、緊急地震速報や揺れに気付いても、すぐに安全な場所へ移動できるとは限りません。
そのため、寝室では固定器具を取り付けるだけでなく、寝具の周辺から
危険な物を遠ざける必要があります。

ベッドや布団の近くに背の高いタンスや本棚がある場合は
倒れたときに寝ている場所まで届かないかを確認してください。

家具を別の部屋へ移せないときは、倒れる向きを変えたり
寝具の位置をずらしたりするだけでも危険を減らせます。

頭の上には、重い額縁、時計、棚、照明器具などを設置しないようにします。
落下防止器具を使用していても、寝ている人の真上を避ける方が安心です。

枕元には、懐中電灯、底の厚いスリッパや靴、笛を置いておきます。
停電した室内では、床に散らばったガラスや家具の破片が見えません。
足をけがすると、その後の避難が難しくなるため、すぐ手が届く位置に履物を準備してください。

寝室から玄関までの経路も確認します。
ドアの近くに家具を置いていると、転倒した際に扉が開かなくなることがあるため
ドアの開閉範囲や廊下へ出る場所には、背の高い家具や重い荷物を置かないようにしましょう。

 

リビングとキッチンの危険を減らす

 

家族が長い時間を過ごすリビングでは、ソファや食卓の周辺に
倒れたり落下したりする物がないか確認します。
テレビ台、収納棚、壁掛け時計、照明器具などには
揺れによる移動や落下を防ぐ対策が必要です。

窓ガラスには、飛散防止フィルムを貼る方法があります。
カーテンを閉めておくことも、割れたガラスが室内へ広がるのを抑えるために役立ちます。

ただし、フィルムを貼ったから割れなくなるわけではありません。
窓の近くに家族が長く座る場所をつくらないことも意識してください。

キッチンでは、冷蔵庫や食器棚など大型の家具や家電を固定します。
冷蔵庫が転倒すると、けがにつながるだけでなく、キッチンや廊下から出る経路をふさぐことがあります。

食器棚の扉には開放防止器具を取り付け、食器やガラス製品が飛び出すのを抑えます。
包丁や重い調理器具も、揺れで落下しにくい収納へ移しましょう。

地震による電気火災への備えとして、感震ブレーカーの設置を検討する方法もあります。

消防庁は、地震直後だけでなく、停電後に電気が復旧した際にも、損傷した配線や
倒れた電気機器などから火災が起きることがあると説明しています。
感震ブレーカーは一定以上の揺れを感知し、電気を自動的に遮断する設備です。

製品には分電盤タイプ、コンセントタイプ、簡易タイプなどがあり、機能や作動方法が異なります。
夜間に電気が突然切れると避難が難しくなることもあるため、非常灯を用意して
住宅に合った製品を選んでください。

 

玄関や廊下を安全に通れる状態にする

 

玄関や廊下は、地震後に家の外へ避難するための重要な経路です。
普段から収納箱や古新聞、日用品などを置かず、暗い状態でも通れるようにしておきましょう。

玄関近くに背の高い靴箱や鏡がある場合は、転倒や落下を防ぐための固定が必要です。
靴箱が倒れて玄関ドアをふさぐと、外へ出られなくなることがあります。

廊下や階段には、停電時に足元を照らせるライトがあると安心です。
コンセントへ差しておき、停電すると自動的に点灯する物や
取り外して懐中電灯として使える物もあります。

防災リュックは、玄関など持ち出しやすい場所へ置きます。
ただし、家具が倒れたときに取り出せなくなる場所は避けてください。
玄関だけにまとめず、寝室や車などへ一部の用品を分けておく方法もあります。

玄関から出られない場合に備え、勝手口、掃き出し窓、ベランダなど
別の避難経路も確認しておきましょう。
集合住宅では、ベランダの隔て板や避難はしごの位置を確かめ
その周辺に荷物を置かないようにします。

 

自宅周辺と建物の安全性も調べる

 

室内を整えた後は、自宅周辺の危険箇所も確認します。
古いブロック塀、崩れかけた外壁、屋根瓦、ベランダの植木鉢などは
揺れによって落下や倒壊が起こるおそれがあります。

自宅から避難場所までの道に、狭い道路、崖、古い建物、倒れやすい塀がないか
実際に歩いて確認してください。
いつも利用している道が通れなくなる場合に備え、別の経路も決めておきます。

自治体が公開しているハザードマップでは、地震だけでなく、
津波、土砂災害、洪水などの危険性も調べられます。

建物の耐震性が心配な場合は、建築時期や適用された耐震基準を確認し
自治体の耐震診断や改修に関する相談窓口を調べます。

賃貸住宅では、管理会社や所有者へ、家具固定の可否や建物の防災設備について問い合わせてください。

家庭内の防災対策は、新しい用品を購入する前から始められます。
家具の向きを変える、棚の上の重い物を下ろす、玄関の荷物を片付けるなど
費用をかけずにできることも少なくありません。

寝室、リビング、キッチン、玄関の順に確認し
けがや避難の遅れにつながる危険を一つずつ減らしていきましょう。

防災対策を施した家

備蓄・防災グッズ・避難方法を家族で準備する

大きな地震が発生すると、電気や水道、ガスなどのライフラインが止まり
スーパーやコンビニへ行っても必要な商品を購入できないことがあります。

道路の寸断や交通機関の停止によって、支援物資が各家庭へ届くまでに
時間がかかることも想定しなければなりません。

地震の防災対策では、避難時に持ち出す防災グッズだけでなく
自宅で生活を続けるための備蓄も必要です。

家族の人数や年齢、健康状態、住んでいる地域の災害リスクを踏まえ
それぞれの家庭に必要な物を準備しましょう。

 

水や食料は最低3日分、できれば1週間分を備える

 

家庭で用意する飲料水と食料は、最低3日分、可能であれば1週間分が一つの目安です。

飲料水は、1人につき1日3リットル程度を基準に考えます。
4人家族が3日間過ごす場合は、飲料水だけでも36リットルほど必要です。

内閣府では、特別な非常食だけで1週間分をそろえるのではなく
冷蔵庫や冷凍庫にある食品、乾物、保存食品などを組み合わせる方法を紹介しています。

普段から食材を少し多めに購入し、消費した分を補充すれば
日常生活の中で無理なく備蓄を続けられます。

水は飲むだけでなく、簡単な調理や服薬にも使用します。
2リットルのペットボトルと、避難時にも携帯しやすい500ミリリットル程度の物を
組み合わせると、用途に応じて使い分けられます。

食料には、パックごはん、レトルト食品、缶詰、乾麺、シリアル、菓子など
普段から食べている保存性の高い食品を取り入れてください。

古い物から食べ、消費した分を買い足すローリングストックなら
賞味期限切れや保管したまま忘れてしまうことを防ぎやすくなります。

電気やガスが止まる可能性を考え、加熱せずに食べられる食品も用意します。
カセットコンロとガスボンベがあれば、温かい食事や飲み物を準備できます。

ただし、使用時は十分に換気し、燃えやすい物を周囲から離してください。
カセットコンロ本体だけでなく、家族の人数や使用期間に合った本数のガスボンベも必要です。

乳幼児がいる家庭では、液体ミルクや離乳食、紙おむつなどを準備します。
高齢者がいる場合は、かまずに食べやすい食品や、とろみをつけられる物も役立ちます。

食物アレルギーや持病がある方は、避難先で適した食品を入手できるとは限りません。
家族の事情に合わせ、代替できない食品や用品を優先して備蓄しましょう。

 

断水に備えて携帯トイレと衛生用品を用意する

 

地震後の生活で見落としやすいのが、トイレへの備えです。

水道から水が出ていても、建物内の排水管や下水道が損傷している場合があります。
集合住宅では、排水設備の安全が確認される前に水を流すと
下の階で漏水や汚水の逆流が起こることも考えられます。

地震後は、建物の管理会社や自治体から水洗トイレの使用可否が示されるまで
むやみに水を流さない方が安全です。

携帯トイレは、便器に袋をかぶせ、使用後に凝固剤で排せつ物を固める物が一般的です。

必要数を考える際は、家族の人数だけでなく、1人が1日に使用する回数と備蓄日数も考慮します。
数個だけではすぐに不足するため、まずは最低3日分をそろえ
可能であれば1週間程度まで増やしてください。

実際の便器への取り付け方や袋の閉じ方を知らないと、災害時にすぐ使用できないことがあります。
平常時に一度、説明書を確認しておくと安心です。

トイレットペーパー、ウェットティッシュ、手指消毒用品、マスク
生理用品、紙おむつ、消臭袋なども必要です。

使用後の携帯トイレを一時的に保管する場所や、自治体のルールに沿った処分方法も調べておきましょう。

 

防災リュックと在宅避難用の備蓄を分ける

 

防災グッズは、避難時に持ち出す物と、自宅で生活するために保管する物を分けて考えます。
防災リュックに1週間分の水や食料を詰め込むと重くなり、階段や壊れた道路を安全に移動できません。

持ち出し用のリュックには、飲料水、すぐに食べられる食品、懐中電灯
携帯ラジオ、モバイルバッテリー、救急用品、常備薬、マスク、雨具、タオル、軍手、笛などを入れます。

現金や身分証明書、健康保険に関する情報、家族の連絡先の控えも
防水できる袋などににまとめておくと安心です。

メガネ、補聴器、コンタクト用品、服薬中の薬など、本人にしか必要性が分からない物もあります。
市販の防災セットを購入しただけで準備を終えず、家族一人ひとりに必要な物を追加してください。

リュックは玄関など取り出しやすい場所に置き、実際に背負って歩ける重さか確認します。
子どもや高齢者に無理な荷物を持たせず、誰が何を持つのかも決めておきましょう。

在宅避難用の水や食料、携帯トイレ、カセットコンロ、生活用品は
収納場所を分散させる方法があります。

一つの棚へ集中させると、その棚が倒れた場合に取り出せなくなるためです。
玄関、キッチン、寝室、物置など、家族が把握できる場所へ分けて保管してください。

 

避難場所・避難所・在宅避難の違いを理解する

 

地震が起きたら、必ず避難所へ行かなければならないわけではありません。

自宅に倒壊や火災、津波、土砂災害などの危険がなく、安全に生活できる状態であれば
在宅避難を選べる場合があります。

一方、自宅が安全か判断できないときや、火災、津波、土砂災害などが迫っているときは
何よりもまず、避難を優先してください。

内閣府によると、指定緊急避難場所は、災害の危険が切迫した状況で
命を守るために緊急的に逃げる施設や場所です。

指定避難所は、災害の危険がなくなるまで避難者が滞在したり
自宅へ戻れなくなった住民が一時的に生活したりするための施設を指し、
地震、津波、洪水、土砂災害など、災害の種類ごとに指定されています。

近くにある施設が、すべての災害に対応しているとは限りません。
自治体のハザードマップや防災情報を確認し、自宅周辺の避難場所がどの災害に
対応しているのかを把握しておきましょう。

避難先までの経路は一つに決めず、倒壊物や火災によって道路が通れなくなる状況を
想定して複数考えます。
昼間だけでなく、夜間や雨天時にも安全に移動できるか、家族と実際に歩いて確かめてください。

 

家族が離れている場合の連絡方法を決める

 

平日の昼間に地震が起きれば、家族が自宅、学校、職場などに分かれている可能性があります。

災害時は被災地域への電話が集中し、通話がつながりにくくなることがあります。
そのため、連絡手段を電話だけに限定しないことが重要です。

災害用伝言ダイヤル171は、被災地などへの電話が急増した際に
電話番号を使って安否情報を録音・再生できるサービスです。

171へ電話し、音声案内に従って伝言を登録または確認します。
災害用伝言板web171や通信事業者の災害用伝言板、メッセージアプリなども含め
複数の方法を家族で共有しておきましょう。

災害用伝言ダイヤルや伝言板には、体験利用できる日が設けられています。
仕組みを知るだけでなく、平常時に家族で操作を試しておくと、災害時にも利用しやすくなります。

連絡が取れない場合に集まる場所や、自宅へ戻れない場合の第二候補も決めてください。
遠方に住む親族を連絡の中継役にする方法もあります。

子どもがいる家庭では、学校や保育施設の災害時対応と引き渡し方法を確認します。
家族の電話番号や集合場所は、スマートフォンだけでなく紙にも書き
防災リュックへ入れておきましょう。

地震後の生活を支えるのは、水や食料だけではありません。
携帯トイレ、衛生用品、家族に必要な薬、連絡方法、避難先まで準備しておくことが
家庭で押さえたい防災対策のポイントです。

備蓄品を購入するだけで終わらず、地震発生後に誰がどのように
行動するのかまで話し合っておきましょう。

防災準備

まとめ|地震の防災対策は家庭でできることから始めよう

 

令和8年熊本地震を受け、自宅の地震対策を見直したいと考えた方も多いでしょう。
地震への備えでは、次の3つを優先して進めることが大切です。

まず、自宅の寝室やリビング、玄関を確認し、倒れやすい家具、落下しそうな物
避難を妨げる荷物を減らします。

次に、水や食料、携帯トイレ、常備薬などの在庫を数え、家族が最低3日間
できれば1週間程度過ごせるように補充してください。

最後に、家族が離れている場合の連絡手段、集合場所、避難先までの経路を共有します。
避難場所の名称を確認するだけでなく、実際に家族で歩いておくと
距離や道路上の危険を把握できます。

防災対策は、一度準備すれば終わり、ではありません。
食品の賞味期限、モバイルバッテリーの充電状態、防災リュックの中身
家具の固定状態などを半年に一度は見直しましょう。

地震の発生そのものを防ぐことはできませんが、事前の対策によって
室内でのけがや避難時の混乱、地震後の生活への負担を減らせます。

まずは今日、寝室と玄関を確認し、飲料水と携帯トイレの数を確かめてください。
そして今週中に、家族で連絡方法と避難先を話し合いましょう。

旅行先や離れて暮らす家族の地域について調べる際には
全国47都道府県の地域情報を扱うマクロスまっぷもご活用ください。
全国版から地域別の情報へ進めるため、各地の施設や暮らしに関する情報を探せます。
ただし、地震発生時の警報、避難情報、被害状況については
気象庁や自治体などの公式情報を優先してください。

 

【Q&A】

 

地震が起きたら、すぐに屋外へ避難した方がよいですか?
揺れている最中に慌てて屋外へ飛び出すと、窓ガラス、看板、屋根瓦などの
落下物でけがをするおそれがあります。
まずは丈夫な机の下へ入る、頭や首を守る、家具や窓から離れるなどして
その場で身の安全を確保してください。
揺れが収まった後に、建物の倒壊、火災、津波、土砂災害などの危険がある場合は
安全を確認しながら避難します。

家庭の備蓄は何日分用意すればよいですか?
水、食料、携帯トイレなどは、最低3日分、可能であれば1週間分を目安に準備します。
大規模な地震では道路や物流が止まり、支援物資がすぐに届かないことがあるためです。
一度にすべて購入するのが難しい場合は、普段食べる食品や飲料水を少し多めに買い
使った分を補充するローリングストックから始めてください。

地震が起きたら必ず避難所へ行く必要がありますか?
自宅に倒壊、火災、津波、土砂災害などの危険がなく、安全に生活できる場合は
在宅避難を選択できることがあります。
避難所へ行くかどうかは、自宅や周辺の被害状況、自治体からの避難情報などを
踏まえて判断してください。

防災リュックには何を入れておけばよいですか?
防災リュックには、飲料水、すぐに食べられる食品、懐中電灯、モバイルバッテリー
携帯ラジオ、救急用品、常備薬、マスク、雨具、タオル、軍手、笛がおすすめです。
持ち運べないほど重くならないよう、実際に背負って歩けるか確認することも重要です。

家族と連絡が取れない場合に備えて何を決めておくべきですか?
災害用伝言ダイヤル171、災害用伝言板、メッセージアプリなど、複数の連絡方法を共有しておきます。
電話がつながらない場合に集まる場所や、帰宅できないときの第二候補も決めてください。
子どもがいる家庭では、学校や保育施設からの引き渡し方法と、誰が迎えに行くのかも確認します。
連絡先や集合場所は、スマートフォンだけでなく紙にも書き、防災リュックへ入れておくと安心です。

 

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出典

気象庁「令和8年熊本地震 ポータルサイト」
https://www.jma.go.jp/jma/menu/20260728_kumamoto_jishin.html
気象庁「令和8年7月28日16時27分頃の熊本県熊本地方の地震について」
https://www.jma.go.jp/jma/press/2607/28a/202607281730.html
気象庁「『令和8年熊本地震』について(第3報)」
https://www.jma.go.jp/jma/press/2607/28d/202607282030.html
気象庁「地震から身を守るために」
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/jishin_bosai/index.html
総務省消防庁「地震による家具の転倒を防ぐには」
https://www.fdma.go.jp/publication/database/kagu/
総務省消防庁「家具の転倒防止対策」
https://www.fdma.go.jp/publication/database/kagu/post1.html
総務省消防庁「感震ブレーカー」
https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/earthquake-sensitive_breaker/
内閣府「できることから始めよう!防災対策 第3回」
https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h25/73/bousaitaisaku.html
内閣府「指定緊急避難場所と指定避難所の確保」
https://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/r07/honbun/1b_1s_02_03.html
内閣府「避難場所に関すること」
https://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanbasyo.html
NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)」
https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171/
NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)の基本的操作方法」
https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/disaster_171.html

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